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配当のしくみ:会社はどうやって株主にお金を払うのか

配当の受け取り方、権利落ち日に株価が下がる理由、配当利回りが本当に示していること、そして利回りが異常に高い銘柄が「お買い得」ではなく警告である理由を解説します。

Paperinoチーム1 分で読める

配当とは、会社が利益の一部を株主へ直接支払うことで、多くは現金で行われます。500株を持っていて、会社が1株あたり40円の配当を決めれば、口座に20,000円が入ります。

これは文字どおり手元に入るお金です。だからこそ、値上がりだけでなく収入が欲しい人を惹きつけます。そして、だからこそ広く誤解されてもいます。

4つの日付

どの配当も同じ順序をたどりますが、受け取れるかどうかを決めるのは、そのうち1日だけです。

日付何が起きるか
配当発表日会社が金額と支払いスケジュールを公表する
権利落ち日締め切り。この日以降に買った人は、この配当を受け取れない
権利確定日会社が株主名簿を確認する
支払日実際に現金が届く

覚えるべきは権利落ち日です。配当を受け取るには、その日より前に株式を保有している必要があります。当日ではありません。

なぜ権利落ち日に株価が下がるのか

ここが多くの人を驚かせる部分であり、ある人気の発想を崩す部分でもあります。

会社が現金を払い出せば、会社の手元の現金はその分減ります。事業の価値は、前日よりちょうどその分だけ小さくなっています。だから権利落ち日には、株価はおおむね配当額の分だけ低く始まるのが通常です。

つまり、権利落ちの前日に買って配当を受け取り、すぐ売る——という方法では利益は出ません。現金を受け取る代わりに、その分だけ価値の下がった株式を持つことになります。いわゆる「配当取り」を土台にした手法は、この算数に加えて、売買コストと税金とも戦うことになります。

配当は、上乗せでもらえる無料のお金ではありません。会社の内部から自分の口座へ、価値が移動しているだけです。それが良いことかどうかは、その資金を会社が代わりに何に使えたかで完全に決まります。

配当利回りと、そこに隠れているもの

配当利回りとは、年間の配当額を株価で割った比率です。株価2,500円の銘柄が年間100円の配当を出していれば、利回りは4%です。

分母が株価であることに注目してください。ここに、多くの人が一貫して見落とす帰結があります。

利回りは、配当が増えても上がりますが、株価が崩れても上がります。

悪材料で株価が半分になった会社は、利回りが倍になって表示されます。もはや支払えなくなった配当を減らすまでは、そう見え続けます。「高利回り順」で並べたスクリーニング結果は、しばしば「困っている会社の一覧」です。

業界の通常のレンジをはるかに超える利回りは、チャンスではなく問いです。市場は何らかのリスクを織り込んでいます。次にやるべきは、そのリスクが何なのかを突き止めることであって、「みんな見落としているのだろう」と考えることではありません。

代わりに見るべきもの

配当性向。 利益のうちどれだけを配当に回しているか。稼いだ以上を払っている会社は、内部留保か借入で配当を賄っており、それを永続させることはできません。

実際のキャッシュフローで賄えているか。 会計上の利益と現金は別の数字です。配当は現金で支払われます。

これまでの実績。 景気後退を通じて配当を維持あるいは増やしてきたのか、それとも状況が悪くなった途端に減らしたのか。減配は、会社が発しうる最も強いネガティブなシグナルのひとつであり、だからこそ経営陣はそれを避けようとします。

そもそもその会社は配当を出すべきなのか。 有望な成長機会を持つ若い会社が、すべてを再投資に回しているなら、株主にとってはそのほうが良い判断であることが多いのです。ただ、今すぐ現金は入ってこないというだけです。

税金について、短く、しかし重要な話

配当はふつう所得として課税されます。そして国際的に投資している人にとっては、二重に課税されがちです。まず会社の所在国で源泉徴収され、その後に居住国でも課税され、租税条約によって一部が軽減されることがあります。

外国株を保有している人にとって、源泉徴収は収入のかなりの部分を静かに削り取ります。国と条約によりますが、**15〜30%**の範囲であることが一般的です。これは表示される利回りには決して現れない実際のコストであり、配当収入を前提とした計画を立てる前に確認しておく価値があります。

自社株買い:現金を返すもうひとつの方法

配当を払う代わりに、会社は市場から自社の株式を買い戻すことができます。そうすると発行済株式が減り、残った1株が事業のより大きな一片を表すようになります。

経済的には両者は近い親戚です。実務上の違いは、配当は今すぐ現金と課税の機会をもたらし、自社株買いはわずかに大きな持ち分をもたらして即時の課税は生じない、という点です。どちらが自動的に優れているということはありません。

短くまとめると

配当は会社の中から自分の口座へ価値を移すものであって、価値を生み出すものではありません。株価はそれに応じて調整されます。利回りは株価を分母に持つ比率なので、事態が悪化すると上がります。だからスクリーニング画面のいちばん上に来る高利回りは、期待ではなく疑いをもって見るべきものです。

本コンテンツは一般的な教育・情報提供のみを目的としたものであり、投資助言ではありません。配当の課税や源泉徴収の税率は、国や租税条約によって大きく異なります。配当収入を当てにする前に、ご自身の状況を確認してください。

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