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すべての記事インデックスファンドとは?市場まるごとを持つ、いちばん簡単な方法
インデックスファンドとは何か、アクティブファンドとどこが違うのか、なぜコストがこれほど低いのか、そして守ってくれるリスクと守ってくれないリスクをわかりやすく解説します。
インデックスファンドは、公表されたリストに載っている会社を、そのリストが定めた比率どおりに買い、あとは何もしません。
戦略はそれで全部です。有望そうな会社を選ぶアナリストもいなければ、相場のタイミングを計ろうとする運用者もいません。ファンドの仕事は、リストを保有し、それを正確に追いかけることだけです。
指数(インデックス)とは何か
指数とは、それを公表している会社が管理する、ルールにもとづく銘柄リストです。日経平均株価(日経225)は日本を代表する225社を並べたもの。S&P 500は米国の大型株500社。MSCIワールドは先進国の数千社にまたがります。
どの指数にも、何が採用条件か、各社にどれだけの比重を与えるか、いつリストを入れ替えるかが文書で定められています。インデックスファンドは、そのルールを実際のお金で実行しているだけです。
指数そのものは単なる数値であり、買うことはできません。買うのは、それを再現しようとするファンドです。どれだけ忠実に再現できているかは**トラッキングディファレンス(乖離)**と呼ばれ、同じ指数に連動する2本のファンドを比べるうえで、本当に意味のある数少ない項目のひとつです。
インデックスとアクティブ、違いはどこにあるのか
アクティブ運用のファンドは、どの会社を保有するかを選ぶ人を雇い、市場より良い成績を狙います。インデックスファンドは、そもそもそれを狙いません。
面白いのは、思想の違いではありません。コストです。
| インデックスファンド | アクティブファンド | |
|---|---|---|
| 保有銘柄を決めるもの | 公表された指数のルール | 運用者の判断 |
| 年間コストの目安 | おおむね0.05%〜0.30% | おおむね0.50%〜2.00% |
| ファンド内部の売買 | 少ない | 多く、その分も負担になる |
| 目指すもの | 市場と同じ動きをすること | 市場を上回ること |
このコスト差は、小さく見えて小さくありません。年1.5%のコストは「1.5%を取られて終わり」ではなく、成績が良かろうと悪かろうと、毎年、残高全体に対して複利で効いてきます。数十年という単位で見れば、リターン全体のかなりの部分を食いつぶしうる大きさです。
アクティブ運用が市場を上回ることはあります。難しいのは、どの運用者が長期にわたって継続的にそれを実現するかを事前に見分けることで、これは実際のデータ上きわめて困難だと示されています。そして手数料は、うまくいってもいかなくても発生します。
比べるべきもの
同じ指数に連動する2本のファンドを前にしているなら、宣伝文句のほとんどは雑音です。重要なのは4つだけです。
- 信託報酬(保有コスト)——年率で示される数値。TER、OCFと表記されることもあります。
- トラッキングディファレンス——実際のリターンが、連動対象の指数からどれだけずれたか。
- 規模と運用年数——極端に小さいファンドは、繰上償還や併合で消える可能性が相対的に高くなります。
- 実際に何を保有しているか——現物の株式を保有するファンドもあれば、デリバティブを使って合成的にリターンを再現するファンドもあります。どちらも正当な手法ですが、抱えるカウンターパーティリスクは異なります。
分配金を出すか、内部で再投資するか
同じファンドに2つの型が用意されていることがよくあります。分配型は配当を現金として支払い、**再投資型(無分配型)**はファンドの内部で自動的に再投資します。
抽象的にどちらが優れているという話ではありません。今すぐ収入が欲しいかどうか、そして住んでいる国で配当がどう課税されるかによります。後者は、その国の税制を知っている人に確認すべき問いです。
何から守ってくれて、何からは守ってくれないのか
1社について判断を誤ることからは守ってくれます。 500社を保有していて1社が破綻しても、失うのは1%に満たない部分です。これは構造的で、しかも大きな利点です。
市場が下げることからは守ってくれません。 市場全体が広範に下落すれば、それを追いかけるファンドも下がります。設計上そうなっています。幅広いインデックスファンドが30%以上下落し、そのまま何年も戻らなかった例があります。インデックスファンドを「安全」と説明する人は、別のリスクの話をしています。
インデックスファンドが取り除くのは個別企業リスクであって、市場リスクではありません。また、多くの人が思うより偏りもあります。人気のある指数の多くでは、上位のごく少数の企業がファンド全体のかなりの割合を占めています。「500社」は「500の等しい賭け」を意味しません。
よくある誤解
- 「必ず上がる」——上がりません。過去の指数のパフォーマンスは、起きたことを説明するだけで、これから起きることを説明しません。
- 「インデックス=安全」——意味しているのは「複数企業に分散されている」であって、「安全」とは別の言葉です。
- 「インデックスファンドはどれも同じ」——同じ指数でも、コストも、追随の精度も、仕組みも違います。
- 「下がったらアクティブに乗り換える」——それは名前を変えただけの相場のタイミング読みであり、難しさもまったく同じです。
正直なまとめ
インデックスファンドは、市場の広い断面を低コストで機械的に保有する方法です。長所は、安く、透明で、勝ち銘柄を選ぶ必要がないこと。短所は、市場が上がるときだけでなく下がるときも、忠実についていくことです。
以上です。単純であることこそが本質であり、それは決して小さな価値ではありません。
本コンテンツは一般的な教育・情報提供のみを目的としたものであり、投資助言ではありません。購入できるファンドの種類、その仕組み、税の扱いは国によって大きく異なります。資金を投じる前に、そのファンド自身の交付書面を読み、お住まいの国で登録された専門家にご相談ください。